今日のコンテンツ
「「日本語」」
僕が小学校低学年の頃からバスで見る度に不思議に思っていた広告がある。
髭を生やして唐草模様の風呂敷を持ったいかにも泥棒という感じの男が描いてあって「防犯対策してますか?」などと書いてある。
察しのいい方はもうお察しかもしれないが、「防犯」を「対策」するのは泥棒側である。
小学生の僕は毎回ギアッチョになっていたのであるが、まあ今となっては「『役不足』と違って文字見ただけで分かる間違いだけどまあ許してやらんでもないか……?」くらいになった。僕も大人になったのである。
だが許してやってもいいという寛大な心を得るまでになったのは大人になるまでにもっとイラつく日本語を見てきたからである。
「ひとつづつ」は間違いで「ひとつずつ」が正しい。「すべからく」のあとは「べし」で終わらなければならない。
「ら抜き言葉」とかまで咎める気はないし、移り変わっていくのもまた言語なのでそれはそれでいいのだろう。
ただそれでもまだ許せないものがいくつかある。
まず「似非ビジネス英語」
「そのアイデアにはアグリーですね!」とか言ってるがルー大柴以外の何でもないだろそれは。
あとagreeは「同意する」という動詞なので「アグリーする」はおかしいという細かいツッコミも入れたくなる。
「先輩のアイデアはアグリーですね」とか言ってやりたい衝動に駆られる。もちろんuglyであるがどうせ相手も分かってないからバレないだろ。
1番イラつくのは「見える化」である。
「「可視化」」と言えぇエ!!!!!!!
と僕の中のルフィが海軍の前で叫んでいる。
なんだその小学生みたいな言葉は。
前に「可視化は見えるようにすること。見える化は門外漢のバカにも伝わりやすくすること」と言っていた人がいたのでそれは納得した。が、世間一般的にそんな使い分けをしている人が多いようには思えないため結局は「なんでそんな小学生みたいな日本語使ってるの?恥ずかしくないの?」という感想しかない。
皆さんも須く可能な限り正しい日本語を使っていくべきです。
糸冬
AQA